
株式会社T
サービス業
相談内容・背景
クライアントは、2期目・3期目の事業拡大に伴い必要となる資金について、金融機関からの融資を希望されており、そのための融資支援についてご相談をいただきました。
当事務所の関わり方
まず、融資に必要となる「融資計画書」の作成において、経営者ご本人に基本的な内容をご準備いただきながら、当事務所では以下のような支援を行いました。
- 事業拡大後に必要となる売上増加額や返済可能額のシミュレーション
- 計画に対する数値的な裏付けのアドバイス
- 頭の中にある構想を「数字」として落とし込むサポート
これにより、金融機関にとっても説得力のある融資計画書の作成が可能となり、漠然としたアイデアが「実行可能な計画」として可視化されました。
また、大部分を経営者ご本人に考えて作成していただいているため、経営者の方にとっても頭の中を整理する機会にもなり、今後必要な売上目標・返済までの期間・様々な選択肢を認識してもらうことができました。
結果として、初めての融資申請であり、また融資希望額が事業規模に対してやや大きかったこともあったため、希望額の満額融資には至りませんでしたが、事業拡大に最低限必要な資金として約1,800万円の融資を受けることに成功しました。
まとめ・今後の示唆
融資において最も重要となるのが「融資計画書」です。しかしながら、多くの経営者にとっては「何をどこまで書けばいいのか分からない」「数字が苦手」といった悩みを抱えたまま、感覚的な判断で融資を受けてしまうケースも少なくありません。
今回のように、事前に売上計画や返済計画を数値として明確にすることで、融資の妥当性や必要性、事業の方向性を金融機関にも自分自身にもはっきりと示すことができるようになります。
初回の融資の段階から、しっかりとした計画を立てることが、今後の事業発展において大きな武器となるのです。
