
株式会社S社
建設業
関与前の状況
クライアントは、これまで会計処理を年1回の決算時のみ顧問税理士に任せており、日々の経営は感覚に頼って行っていました。経営状況を客観的に把握する手段がなく、タイムリーな意思決定や戦略的な資金繰りが難しい状況にありました。
関与後の改善
当事務所の関与により、毎月の試算表を翌月15日頃までに作成できる体制が整い、「月次会議」を導入。
税理士が同席のもと、経営数値に基づいた打ち合わせを毎月実施し、感覚に頼らず「数字で見る経営判断」ができるようになりました。翌月以降の対策や課題を迅速に検討できるようになったことで、経営の質が大きく向上しました。

どのように関わったか
すでにクラウド会計ソフト「freee」を導入されていたため、以下のような施策で早期の試算表作成体制を構築しました。
- 「freee」で請求書を作成してもらうことで、売上の自動計上を実現
- 「freee人事労務」により給与計算と仕訳の自動化を図り、月次の仕訳作業を効率化
- 経理担当者を1名置いてもらい、「freee」上で税理士とリアルタイムでやり取りできる体制を構築
- 不明点を即座に解決できるようにし、経理業務の停滞を防止
これらの支援により、会計処理の精度とスピードが格段に向上しました。
今後の関わり
現在は月次試算表を月半ばまでに作成できる体制が整ったため、今後はこの数値をもとに資金繰りや投資判断など、さらに踏み込んだ経営改善のサポートを進めていく予定です。

まとめ
月次試算表を迅速に作成することで、リアルタイムに近い状態での経営判断が可能となりました。
また、月次会議の実施により、経営者が自社の数字をしっかりと把握し、次に何をすべきか、何が足りないのかといった課題を明確に認識できるようになり、感覚ではなく「戦略としての経営」が実現しつつあります。