税理士試験をどう乗り越えたのか|伊賀市の税理士が実践した|税理士試験の勉強の仕方と対策について

2026.07.17

初めに

今回のコラムはいつもの少しテイストを変えた内容にしようと思います。もう少しで年に1度の税理士試験の日となります。そこで私が税理士試験を合格するまでに実践した内容について紹介しようと思います。

まず、私自身はもともと大学院の2科目免除を目指してました。しかし、大学院1年生の夏休みに教授と言い争いなったことを機に大学院を辞める決意し、大学院を辞めて5科目合格に切り替えるという少し特殊な経験を持っています。このように、普通とは少し違うので試験勉強の方法についても独特なものがあると思いますが、もしかするとこの方法が合うという方もおられるかもしれませんので、参考ししてもらえたらと思います。

合格科目と試験実績

私の合格科目は、簿記論・財務諸表論・法人税法・消費税法・事業税の5科目となります。

受験した実績としては、

1年目(相続税法・財務諸表論):財務諸表論合格

2年目(簿記論・消費税法):簿記論合格

3年目(消費税法・相続税法):合格なし

4年目(法人税法・消費税法):合格なし

5年目(法人税法・消費税法・事業税):法人税法・消費税法合格

6年目(事業税):事業税合格

6年目でなんとか合格しました。1年目・2年目は学生でしたので、大学・大学院の授業を受けつつ勉強していました。3年目・4年目については、大阪の税理士法人でインターンとして週2日働きながら残りの日を勉強に費やしていました。もともとは大阪の税理士法人に就職して数年間は働く予定だったのですが、試験に受からなかったため4カ月で正社員を辞めて地元にもどっています。5年目・6年目は地元の税理士事務所で週3日働きながら残りの日は勉強するという形でした。

こんな感じで受かった私の勉強の仕方について紹介していこうと思います。

勉強方法

税理士試験の勉強としては大きく、計算と理論にわかれると思います。簿記論については計算が100%なので計算のみとなりますが、基本的に理論がくっついてくるのが税理士試験の難解なところではないでしょうか。

それぞれの勉強方法について紹介していきます。

①計算

まずは計算の勉強方法です。これはいたってシンプルで解きまくります。専門学校の問題集と模擬試験などを解きまくります。過去問は一切解きませんでした。理由は過去問と同じものは基本的にでないからです。専門学校の問題集と模擬試験だけで十分だと思います。

一番大事なのが、基礎問題を落とさないことだと思います。なので基礎問題をひたすら解くということをしました。

例えば、簿記論や財務諸表論については、最終問題の試算表を作る部分が大部分を占めると思います。その中で大事なのが、最終値を合わせることではなく、基礎問題を逃さないことだと思います。基本的に最終値まで合わせるのは不可能でしょう。部分点狙いで基礎問題を絶対に落とさないような練習をしていました。

ただ、本番の時は最終値を白紙にすることはありませんでした。勝手に最終値まで書いていたら、頑張った点をくれるかなと思っていたからです。実際の配点がわからないので正確なことは言えませんが、配点が分からないからこそ、そのような部分でもたとえ間違っていても努力点みたいなものがあるかもしれません。なので全ての試験で最終値までは書くようにしていました。

応用問題で解けないところがあってでもです。一部解けてなくても最終値までは本番の時は書くようにしました。あとは、正直基礎問題しかできていなかったと思います。

解きまくる以外に意識したのは、スピードです。試験時間が2時間とかなり短く感じる試験なので、スピードはかなり上げるように練習しました。簿記論だと1時間30分くらいで終わりましたので、それくらい早くできるようになるまで判断を早くする練習をしていました。

消費税法なんかは特にそうだと思います。いかに課税・非課税・不課税の判断をできるかだと思うので、文章を読んだときにパッと思い出せるような勉強をしていました。

結局それも問題を解きまくるということなんですけどね。計算の部分では、基礎問題の出来とスピードを意識して、問題をひたすら解きまくっていました。

どれくらい解いたかと言うと、問題集については2周くらいしかしていませんが、模擬試験は4周か5周していました。模擬試験のなかでできなかった分野の問題集を見直すという形でしていました。

②理論

次は理論の勉強方法です。理論については、覚えるしかないと思います。初めて受ける科目のときは専門学校の進捗の通りに覚えるようにしていました。そして2回目以降の時は、ランダムに覚えるようにしていました。

その理由は、2回目以降の時はある程度覚えている部分もあるので、専門学校の進捗以外の部分も覚える余裕ができるからです。

もう1つは、この方法はギャンブル的にはなりますが、出るだろうというところの山を張っていました。

例えば法人税法なんかは数が多すぎて全部覚えるなんて無理です。なので、直近2年分の過去問は出ないと踏んで、その部分を一切手を付けないなど山を張って、覚える部分のメリハリをつけていました。

その代わり山を張った部分はあえてCランクなどの専門学校がしている部分まで覚えていました。実際に事業税と法人税に受かった時は、山を張って覚えたCランクの部分がでたため、その部分を書けたので受かったと思います。

法人税法や事業税法のような理論丸暗記タイプは山を張って覚える部分のメリハリをつけるのがいいと思います。

しかし、財務諸表論や消費税法のように丸暗記タイプではない理論については話が別です。財務諸表論については、完全暗記というよりも文章理解というところに重きがあるように感じました。逆にゆうと理論を丸暗記しなくても文章を理論ぽくかければいいということです。問題文も丸暗記で書けるような部分は少ないと思います。

財務諸表論の理論については、定義みたいなところは1通り暗記しましたが、それよりも内容を理解するということに重きを置いて覚えていました。多少文章が崩れたとしても、内容を理解できている方がいいと思います。

消費税法については、課税・非課税・輸出免税の判定問題が多くでると思います。これらについては、しっかりとどのような順番で決定していくのかということを頭に入れることが大切です。そう判断する理由をつなげていくという書き方をするためです。なので、消費税法の課税判定の部分についても丸暗記というよりも、「○○だから課税取引に該当する」とか「○○だから国内取引で、○○だから非課税取引に該当する」というストーリを描けるように勉強をしていました。消費税法においては、理論でも課税判定問題が頻繁にですので、直観だけでなくストーリーを描けるように勉強しておきましょう。それ以外の部分については丸暗記でするところもあったと思います。簡易課税とか調整対象対象固定資産などの分野については、丸暗記で覚えていましたね。

理論の勉強を方法として大事なのは、メリハリをつけて覚えるということだと思います。

③勉強時間

これについては本当に人それぞれだと思います。十何時間勉強したという人も聞きました。

私はあえて超短期集中でするようにしていました。というのも長い時間勉強するか身につくわけでもないですし、時間が短い試験のため、いかに短い間に集中してできるかが勝負だと思っていたからです。

一日の勉強時間は約3時間~3時間半でした。講義の時間は除いていますが、かなり短い方だと思います。

3時間の内訳は時期にもよるのですが、勉強はじめの方だと計算問題1時間・理論2時間くらいの配分です。そして、試験の4カ月前の4月くらいからは、2時間(模擬試験)・1時間理論という配分になります。

この模擬試験をする2時間の時間が最も重要で、私は試験時間に合わせてしていました。朝からの試験の科目はその時間に解きます。夕方の試験の科目は夕方のその時間に解くようにしていました。もちろん休みの時間がとれるときですよ。働いている日はその時間にできないことがあるのでしていませんでしたが。

なぜ、試験時間に合わせてするかと言うと、本番の日の過ごし方の練習をするためです。何時ごろにご飯を食べれば、その時間に一番集中する時間を持ってくることができるのかを4カ月の間に実験して見つけるのです。

人によって生活リズムが違いますから、人によって発見するしかないと思います。この試験時間に一番の集中をもってくるという練習が、本番の日に発揮されることになるのです。

そして、理論の1時間はかならず寝る前にします。そして、1週間を1区切りとして覚える分野を2周~3周回すようにしていました。理論は勉強はじめのころに多めに時間を割いて詰めるので、このころになると確認作業+Cランクという形になると思います。長い時間しないことによって集中的に覚えることもできました。

勉強時間については長いからいいとは一切思っていません。いかに試験本番に合わせた練習を常日頃からできるかということの方が大事だと思います。

④試験の日の過ごし方

試験の日の過ごし方は、一番集中できるような過ごし方をしていました。ご飯を食べたり、音楽を聴いたりです。逆にしなかったのは詰め込みです。理論については、試験の当日はみませんでした。直前に見ることでノイズになってしまい、どちらか混乱するからです。

というのも、1度これをしてやらかしてしまったからです。それが、3年目の消費税法の試験の時に試験前まではちゃんと覚えていたのに、試験前のタイミングで理論を見てしまったことで、言葉が混乱してしまったのです。「納税義務を免除する」だったのか「納税義務を免除しない」だったかです。普通に考えれば分かる問題なのですが、試験前に「納税義務を免除する」の理論だけを見てしまったために、特定期間の要件や、調整対象固定資産・高額特定資産の購入をしたときの最後の文言を「納税義務を免除しない」から「納税義務を免除する」と書いてしまいました。あとで考えればあり得ないことなんですけど、試験というのはそういう錯覚を起こさせてしまいます。

そのため、試験前にはノイズを入れないように理論については見ない様にしていました。複数科目を受けるときは、次に受けるときの理論を見ていましたね笑。はたから見ると完全におかしなひとですが、試験の日はそのように過ごしていました。

試験の日は、詰め込んでも1点になるかならないかです。むしろノイズを入れるせいで、点数を下げる可能性の方が高い可能性もあります。それであれば、今までの自分がしてきたことを信じて本番に臨む方がいいと思います。

最後に

ここまで私の実体験をもとに税理士試験の勉強の仕方について説明してきましたが、一番大切なことは自分に適した勉強方法を見つけるということだと思います。色々な人の勉強方法を見たり、試したりして、最終的に自分にあった勉強方法を見つけるということが一番だと思います。

私の勉強方法としては、超短期集中で何度もおんなじ問題をやりまくるということでした。試験の当日はあえて何もせず、ノイズを入れないことで今までに覚えていたことを発揮できたと思います。

税理士試験は、1年に一度しかなく5科目合格するまで長い期間がかかる試験です。本当に大変ですか、あきらめずに挑戦をして欲しいと思います。

私自身、6年間受け続けましたが、税理士試験に受かりたいという思いもありましたが、税理士試験に受かった後の姿を楽しみに頑張っていました。

税理士試験に受かった後には、様々な人生の選択肢を得ることができると思います。就職するもよし、独立するもよし、他のことをするもよし、試験に受かることで様々な選択肢ができます。

その様々な選択肢を目標に最後の最後まで頑張ってください。

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