黒字なのになぜか不安|経営者の不安を取り除く|伊賀市の税理士と考える|経営コラム

2026.03.01

初めに

今回のコラムからは数回連続したシリーズとして書いていこうと思います

その内容は「黒字なのに、なぜ不安なのか」ということをベースに何回かに分けてコラムを書いていきます。

みなさんの会社は黒字ですか?赤字ですか?それともどちらかわからないでしょうか?

経営をしていくなかで黒字なのか赤字なのかは気になるポイントだと思います。しかし、黒字であっても何故か不安に感じている経営者の方も多いのではないでしょうか。

そのような悩みについて今回からのコラムで掘り下げていこうと思います。

また、解決法や改善策などについてもできる範囲で触れていこうと思っています。

そもそも黒字とは?

まずは、黒字とは何ですか?というところから考えていきましょう。

みなさんが思う黒字とは何ですか?実はこの捉え方で感じ方が大きく変わってきます。黒字なのに、なぜか不安と思っている経営者の方はおそらく捉え方の問題だと思います。

みなさんが思う黒字とはを一度考えてみてください。

おそらく、次の2つの捉え方になるのではないかと思います。

①決算書の利益が黒字だったら黒字

②利益が増え、かつ現預金が増えることが黒字

多くの経営者の方は①の方なのではないでしょうか。法人であれば決算の際に顧問税理士が作成してくれる決算書の当期純利益が黒字であることが黒字と思っている場合が多いのではないでしょうか。

経審や銀行の融資においても決算書の数字が重要視されるので、必然的に決算書の数字で黒字かどうかを判断してしまうと思います。

確かに、決算書の数字で見る黒字も黒字です。むしろ世間一般的な黒字は①の方だと思います。では、①で黒字なのになぜ不安に思うのでしょうか。

みなさんは黒字倒産という言葉を聞いたことはありますか?黒字倒産とはまさしく、①の数字が黒字なのに倒産してしまうということです。決算書上は利益が出ているのに倒産してしまうのです。そんなことあり得ないと思うかもしれませんが、あり得るのです。

そして、赤字の倒産よりも黒字の倒産の方が、気づかない間に症状が進行しているのです。

なぜ、黒字倒産が起こるのか。それは現預金がなくなるからです。企業が倒産する、個人が破産するのは利益がでないからではありません。現預金が尽きるから倒産するのです。

現預金さえあれば大赤字でも倒産はしません。現預金がなければ黒字でも倒産します。

簡単な原理であるのにもかかわらず、多くの経営者の方はこの原理を無視して決算書の意味のない数字にこだわってしまうのです。

このような理由から、本当の黒字というのは②の現預金が増えるということが本当の黒字だと思います。前月と比べて口座の残高が増えていますか?前年と比べて口座の残高は増えていますか?この解答に「はい」と答えられる経営者の方は黒字なのだと思います。

ちなみにですが、この場合の現預金が増えるというのは借入をして増えるという意味ではないという部分だけ注意してください。借入を行えば簡単に現預金は増やせますが、それは黒字とは言えませんよね。経営活動を行った結果として利益がでて現預金が増えるということだと思ってください。

黒字という意味について理解できましたでしょうか?決算書の利益の部分が黒字であることが全てではないということです。大事なのは現預金です。

いかに現預金を増やしていけるのかが黒字のポイントということですね。

なぜ、黒字なのに不安なのか

前章で黒字の意味について考えました。黒字なのになぜ不安なのかということは、捉え方で変わるというのも分かってもらえたと思います。では、不安に感じる原理とは何なのか。それは「決算書の数字ばかり気にしているから」ということです。決算書の数字をいくら良くしても決算書上黒字になるだけです。この時によく使われる方法が粉飾決算などになるのです。例えば、建設業で経審の点数を良くしたいときや、銀行の融資の審査を良くしたい場合などに、今の決算書の数字では黒字にならないということが分かると、売上を水増ししたり、棚卸(仕掛)を増やして原価を下げたり、経費を少なくしてみるなどの方法を使うのです。

実は粉飾決算というものは、税金を少なくするためだけに行われるのではありません。今回のように税金を多く支払うためにも行われるのです。意外に思われるかもしれませんが、そのような粉飾決算も多く行われているのが現状です。

このような粉飾決算を行おうと考える人は必ず後で苦しくなります。なぜなら、粉飾決算をしてまで決算書を黒字にしたからと言って銀行の審査が通るとは限らない。むしろ優秀な銀行マンなら粉飾決算であることを見抜いてしまうでしょう。さらに、本来赤字であれば発生することのなかった税金が発生してしまうために、資金が必要となってしまうからです。これの繰り返しをしていると黒字倒産になってしまうということです。

このようにならないために、どうすればいいのかについては後のコラムで書いていこうと思います。

黒字なのに不安というのは、決算書の数字が良いのに現預金が残らないからです。では、なぜ残らないのか。それはキャッシュフローを考えていないからということになります。

これが先ほど説明した粉飾決算なども同じ理由です。灯台下暗しといいますか、遠くばかりを見ていて足元を見ていないためです。

では、どのようなことに気を付けないといけないと思いますか?

これを理解するためには決算書の仕組みを理解する必要があります。

つまり、経営者は数字と向き合う必要があるということです。

まずは、決算書について理解をしていきましょう。

次のコラムからは決算書などの内容に触れていこうと思います。

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